
身構えてた作業、実際は3秒だった
苦労話はよく見る。「3日かかった」「エラーで詰まった」。読むと安心する。自分だけじゃないんだ、と思える。
その逆はあまり見ない。身構えていたのに、あっさり終わった話だ。
書きにくいのは分かる。自慢に聞こえるし、そもそも記事にするほどの中身がない。「やったら終わりました」で1行だ。
でも、やる前の自分が一番知りたかったのはそっちだった。
文字だけのスタンプ24枚 — 半日 → 数秒
絵のないLINEスタンプを24枚作ることにした。
見積もりは半日だった。1枚ずつ画像を作って、文字を乗せて、透過して、サイズを合わせる。24回。考えるだけで面倒だった。
実際はこうだった。
python3 finish.py --text-only words.txt --title "うぬぼれ彼氏/への返信"
words.txt に1行1セリフを書いて、このコマンドを1回。370×320の透過PNGが24枚と、main(240×240)とtab(96×74)が出た。数秒だった。
半日を見積もっていたのは、1枚あたりの作業を24倍していたからだ。1枚3分×24枚=72分、確認して直して半日。その計算自体は正しい。間違っていたのは、24回やる前提でいたことだった。
※ ここに完成した24枚が並んだフォルダのスクショを入れる ★
もちろん、このコマンドを書くまでには時間がかかっている。Canvaで作ろうとして無料プランでは無理だと分かり、透過の仕様で悩み、日本語の改行位置で失敗した。その話は別の記事に書いた。
だから正確に言えば「数秒」ではない。2回目以降が数秒だ。そしてスタンプは2回目以降がずっと続く。
ブログのデプロイ — 未知 → 3分
ブログを作ったあと、公開の作業が残っていた。
ここが一番怖かった。サーバーを借りて、ドメインを設定して、何かをアップロードするのだと思っていた。失敗したら全部消えるかもしれない、と本気で考えていた。
実際は、GitHubのリポジトリを選んで、ビルドコマンドを入れて、ボタンを押した。3分だった。
そのあと3週間、記事を書くたびに自動で公開されている。何も操作していない。
怖かったのは難易度ではなく、取り返しがつかないと思っていたことだった。実際には設定を間違えても、直してもう一度押せばいいだけだった。
※ デプロイ設定画面のスクショを入れる ★
LINEスタンプの申請 — ★ここは未実施
「難しそう」の正体
3つ並べて気づいたことがある。
見積もりを外した理由が、毎回違っていた。
| 見積もり | 実際 | 外した理由 | |
|---|---|---|---|
| スタンプ24枚 | 半日 | 数秒 | 1枚の作業を24倍していた |
| デプロイ | 未知 | 3分 | 取り返しがつかないと思っていた |
| 申請 | ★ | ★ | ★ |
どれも「作業が難しい」わけではなかった。やったことがないので、時間の見積もりようがなかっただけだ。
そして見積もれないものは、たいてい多めに見積もる。多めに見積もったものは、後回しになる。
後回しにしたぶんだけ、やったことがない状態が続く。
調べる時間と、やる時間
デプロイの前に、たぶん1時間くらい調べている。「Netlify Cloudflare 違い」「静的サイト 公開 無料」あたりを検索して、記事をいくつか読んだ。
作業自体は3分だった。
調べた時間のほうが20倍長い。 しかも読んだ内容はほとんど覚えていない。3分の作業をやったあとに残ったものは、記事の記憶ではなく「押したら動いた」という感覚だけだった。
これを一般化するつもりはない。調べたほうがいい作業は当然ある。商品登録のCSVを勘で触ったときは4行分のデータを壊した。
ただ、壊れないものについては、調べる前に一度やってみたほうが速い。壊れるかどうかは、たいてい調べる前から分かる。
まとめ
- 身構えていた作業3つのうち、2つは想定の100分の1以下で終わった
- 外した理由は「難易度」ではなく「1回分を回数で掛けていた」「取り返しがつかないと思っていた」
- 壊れないものは、調べる前にやったほうが速いことがある
3つ目(スタンプの申請)はまだやっていない。やったら追記する。