16本書いたら全部おなじ話だった。数字は何かの代わりでしかない

16本書いたら全部おなじ話だった。数字は何かの代わりでしかない

#調べたこと#AI#株

目次
  1. 大きい数字が、大きいとは限らない
  2. 0でも、意味がないわけではない
  3. 同じ数字を、2つの道具が逆に読む
  4. 数字を良くすること自体が目的になる
  5. 数字が存在しない場所もある
  6. 毎回きく質問が1つに減った

このブログを始めて、1日で16本書いた。テーマはばらばらのつもりだった。

商品登録のCSV。株価のニュース。AIっぽさの測り方。ガソリン代の割り勘。1グラムあたりの値段。資本の集中。

並べて読み返したら、全部おなじ話をしていた。

数字は必ず何かの代わりに置かれている。何の代わりかを忘れると、順位を間違える。

大きい数字が、大きいとは限らない

円高で自動車株が下がったニュースに、5社の数字が並んでいた。トヨタ -45、スズキ -41.50。

金額ではトヨタが一番大きい。ところが割合に直すと、スズキが -2.13% でトヨタが -1.52% になる。1位と2位が入れ替わる。

株価が3,000円の会社と1,900円の会社では、同じ40円の意味が違うからだ。RPGの最大HPが違うのと同じで、ダメージの絶対値だけ見ても強弱は分からない。

同じことが1グラムあたりの値段でも起きていた。上位に並ぶのは反物質やカリホルニウムで、一番下が水道水になる。差は20桁ある。

無いと数日で死ぬものが最下位で、無くても誰も困らないものが1位だ。この表が並べているのは価値ではなく、手に入りにくさだった。

0でも、意味がないわけではない

ブログに置いてある無料のツールは、売上が0円だ。数えると存在しないことになる。

でも記事を読んだ人がツールに触って、そこから戻ってくるかもしれない。0という数字は「収益への貢献が0」を意味していない。「その数え方では見えない」を意味している。

なので収益の記録では、無料のものを売上に混ぜず、入口として別に数えることにした。混ぜると、どちらの数字も意味を失う。

1グラムの表で水が最下位だったのも同じ話だ。安いのは、価値がないからではなく、大量にあるからだった。

同じ数字を、2つの道具が逆に読む

書いた記事を、外部のAI判定ツール2つにかけた。片方は「人が書いた可能性が高い(AI 15%)」で、もう片方は「AI度 55、AIっぽさ強め」だった。

同じ本文を貼って、こうなる。

答え合わせもできない。この記事は下書きをAIに出させて、事実を確認して自分で直したものなので、正解は「両方」だ。混ざったものを0か100かで判定させると、閾値の置き方だけで結果が反転する。

なので総合点は捨てた。減点の内訳だけ読むことにしたら、そこには当たっている指摘が1つあった。

数字そのものではなく、その数字が何を数えているかを見ないと使えない。

数字を良くすること自体が目的になる

自分で書いた判定スクリプトで、記事のAIっぽさを測っている。指摘0件になるまで直してから公開している。

これは便利だが、危ない面もある。0にすることが目的になった瞬間に、意味が反転するからだ。

読者が最後まで読むかどうかが本当に見たいことで、チェッカーの数字はその代わりに置いてあるだけだ。代わりを磨いても、本体は変わらない。

同じ罠は他の場所にもあった。太字を1本の記事に27箇所使っていたのは、大事なところを目立たせようとした結果だ。ところが27箇所あると、どこも目立たなくなって、間の文章が飛ばされる。

大事さの代わりに太字を置いたのに、置きすぎて大事さが消えた。

数字が存在しない場所もある

ガソリン代の割り勘ツールを作ったとき、いちばん困ったのは計算式ではなかった。運転手を何パーセント引くか、という数字だった。

調べても相場がない。法律もマナー本もない。ゼロにする人も、半額にする人もいる。

平均っぽい値を1つ選んで固定しようとして、やめた。存在しない数字を、ツールが代わりに決めてしまうことになるからだ。

なので可変にした。決めるのは使う人で、計算するのがツール、という分け方にした。

商品データの自動化でも同じ判断をした。仕入先から来た値が変に見えても、こちらの理屈で直さない。直したら、突き合わせ先と一致しなくなって全行エラーになった。実際に一度やった。

見た目がおかしいことと、間違っていることは別だった。

毎回きく質問が1つに減った

16本を貫いていたのは、この形だった。

本当に見たいこと(測れない)
      ↓  代わりに置く
数字(測れる)
      ↓  時間がたつ
数字のほうが本体になる

売上、PV、いいね、下落率、AI度、割引率、1グラムの値段。全部この構造をしている。

なので、数字を見るときに聞くことを1つに決めた。

これは何の代わりに置かれているのか。

大きい数字を見たら、分母がそろっているかを確かめる。0を見たら、その数え方で見える種類のものかを確かめる。良くなっている数字を見たら、本体も良くなっているかを確かめる。数字が無い場所では、自分で決めずに空けておく。

やっていることはどれも割り算1回か、質問1つぶんだ。それだけのことなのに、していなかった。

書き始めるまで、これが同じ話だと気づいていなかった。ばらばらのテーマで16本書いて、並べたときに初めて見えた。

書くのは記録のためだと思っていたが、並べるために書いていたのかもしれない。

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