PRICE / GRAM 1gあたりで並べる

1グラムで一番高いものは何か

水道水から反物質まで、同じ物差しで並べた。差は20桁あった

値段の種類(ここが大事)

市場実際に売買されていて、値段が付いている
実例過去に1回だけ売れた記録からの換算。相場ではない
試算作るのにかかる費用の推定。売っていない
この3つを混ぜて「ランキング」にするのは、本当は雑。 売られていないものに値段は無いので、上位2つは「もし売るなら」の話でしかない。 それでも並べたのは、桁の違いを見たかったから。分けて表示している。

ランキング(対数目盛)

01反物質(反水素) 約 62兆ドル
試算NASAが示した1gあたりの製造費用の試算。実際に作れた量は原子いくつ分の世界で、gには程遠い
02エンドヘドラルフラーレン(N@C60) 約 1.6億ドル
実例2015年に0.2ミリグラムが約3.3万ドルで売れた記録からの換算。炭素の籠に窒素原子を1個閉じ込めたもの
03カリホルニウム252 約 2,700万ドル
市場実際に取引される元素では最高クラス。中性子を出すので、原子炉の起動や検査に使う
04ペインタイト 数万ドル
市場長いあいだ世界で最も希少な宝石とされた。発見当初は数個しか知られていなかった
05ダイヤモンド(宝石品質) 数万ドル
市場品質で何十倍も変わる。工業用なら桁が2つ3つ下がる
06トリチウム 約 3万ドル
市場電源のいらない非常口の表示や時計の文字盤が光るのはこれ
07プルトニウム 約 4,000ドル
市場探査機の電源にも使われる。自由に買えるものではない
08ロジウム 数百ドル(変動大)
市場自動車の排ガス浄化に使う。金より高い時期が何度もあり、値動きが激しい
09 100ドル前後
市場毎日動く。ここでの数字は桁を示すためのもので、今の値段は相場を見ること
10プラチナ 数十ドル
市場金より希少なのに、金より安い年が続いている
11サフラン 10ドル前後
市場香辛料で最も高い。1gに150本ほどのめしべが要り、全部手で摘む
12 1ドル前後
市場金との差はおよそ100倍。同じ貴金属でも桁が2つ違う
13 0.01ドル
市場金属としては安い。ただし世界中で大量に使うので、総額では巨大な市場になる
14水道水 0.0000005ドル以下
市場1gあたりだとほぼゼロ。人が生きるのに一番要るものが、一番安い

並べて分かったこと

値段を決めているのは役に立つ度合いではなく、手に入りにくさだった。

一番下にあるのは水で、無いと数日で死ぬ。一番上にあるのは反物質で、無くても誰も困らない。 それでも桁は20違う。

つまりこの表は「価値のある順」ではなく、「作りにくい順・見つけにくい順」を並べたものになっている。 値段を価値だと思って読むと、順番を間違える。
数字について:桁を比べるための目安で、正確な取引価格ではない。 金・銀・ロジウムのような相場ものは日々動くので、実際の値段は取引所を見ること。 反物質とフラーレンは相場が存在しないので、試算と1回限りの販売例から換算した。
棒の長さは対数目盛。そのまま並べると水も銅も金も、反物質の隣で全部ゼロになるため。
投資や売買のための資料ではない。