AIが作ったスタンプを、自分が作ったと言えるのか

AIが作ったスタンプを、自分が作ったと言えるのか

#AI#つくったもの#LINEスタンプ

LINEスタンプの申請画面に、「AIの使用」という欄がある。

チェックを入れるかどうかで手が止まった。状況はこうだった。

画像    AIで生成していない。フォントで文字を組んだだけ
セリフ  AIに出させた候補から選んだ

画像生成AIは使っていない。だから最初は「使用していません」でいいと思っていた。

分け方が使えなかった

絵のあるスタンプなら、こう分けられる。

絵      自分が描いた
セリフ  AIが出した

絵が主役で、セリフは添え物だ。「絵はAIじゃない」と言える。

作ったのは文字だけのスタンプだった。白い背景に、セリフが1行書いてあるだけ。絵は1枚もない。

この分け方が使えない。

アイテムに写っているものがセリフしかないので、セリフが中身の100%になる。そしてそのセリフは、AIが出した30個の候補から選んだものだ。

「画像生成AIを使っていない」は事実だが、「アイテムがAIで制作されていない」とは言えない。

ヘルプを開いたら、判断が変わった

決められないので、申請画面の「?」を押した。

[AIの使用]は、事実に基づき、真実かつ正確に設定してください。 なお、[AIの使用]を[AIを使用しています]に設定したアイテムは、スタンプショップおよび着せかえショップ、LINE STOREのアイテム購入ページで、ユーザーがAIにより加工して制作されたアイテムであることを認識できるような表示が自動挿入されます。

引っかかったのは「アイテム」という言葉だった。

設定したらどうなるかは書いてある。何が該当するかは書いていない。 だから「アイテム」の範囲は自分で決めるしかない。

天秤にかけたもの

使用しています   → 購入ページにAI表示が入る。売れなくなるかもしれない
使用していません → 虚偽申告になりうる。削除やアカウントに影響する

売上が落ちるのは取り返せる。消されたら取り返せない。

「使用しています」を選んだ。

決め手は「事実に基づき、真実かつ正確に」の一文だった。この書き方をする欄は、迷ったら広いほうを取れという設計になっている。

この判断、規約や解説記事をいくら読んでも決まらなかった。申請画面の1画面で決まった。 事前に用意していたメモには「★要判断」と書いて空けてあった。

自分がやったことを数えた

出したあとで、通しでやったことを並べてみた。

セリフを選んだ(AIが出した候補から)
Canvaを諦めた
改行を辞書で解こうとするのをやめた
規約の無いフォントを見送った
ダウンロードの回避をさせなかった
吐き溜を却下した
AIの使用を「使用しています」にした

全部「選ぶ」か「止める」だった。

作る作業が1つも入っていない。画像を出したのはスクリプトで、セリフを書いたのはAIで、フォントを作ったのは他人だ。

そして並べてみると、止めた場所のほうが多い。

作っていないなら、何をしたのか

「AIが作ったものを、自分が作ったと言えるのか」——最初はこの形で悩んでいた。

数え終わって、問いのほうが間違っていたと思った。

作ってはいない。選んで、止めた。 それだけだ。ただ、選ばなければ30個の候補がそのまま24枚になっていたし、止めなければ規約の無いフォントを商用のスタンプに使っていた。

「使用しています」にチェックを入れたのも、止めた場所の1つだった。

★(公開前に消す)ここから先を書き足すか、ここで終えるかは決める

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