
13勝2敗で、負けていた
証券アプリで持ち株の一覧を開くと、上から順に並んでいます。
数えてみた。プラスが13、マイナスが2。13勝2敗。悪くない。
そのすぐ上に、口座の合計が出ていた。マイナスでした。
意味が分からなくて、しばらく画面を見ていた。
勝率と損益は、別のものだった
書いてしまえば当たり前です。
株の損益は、勝った数ではなく金額で決まる。1株しか持っていない銘柄が50%上がっても、たくさん持っている銘柄が7%下がれば、後者が勝つ。
私の口座がそうなっていた。プラスの13個はほとんど1株か2株で、マイナスの2個に金額が寄っていました。
しかも、偶然そうなったわけではなかった。
米国株と日本株で口座が分かれています。両方とも合計がマイナスだった。調べてみたら、どちらの口座でも、いちばん金額を入れている1銘柄が、その口座で唯一のマイナス銘柄でした。
米国株のほうはその1銘柄が口座の67%。日本株のほうは61%。
残りは全部プラスなんですが、7つに分けて1株ずつ持っているだけなので、何%上がっても合計はほとんど動かない。つまり口座の成績は、実質的にその1銘柄の成績でした。あとの13個は飾りに近い。
そんなつもりはなかったので、これは焦りました。
株数が画面に出ていない
気づくのが遅れた理由が、もう一つある。
証券アプリの一覧に出ているのは、現在値・取得単価・損益額・損益率です。株数は出ていない。構成比も出ていない。
だから画面を眺めているぶんには「13勝2敗」しか見えません。何株持っているかが視界に入らないので、金額の偏りには気づきようがなかった。
株数は計算で出せます。
株数 = 損益額 ÷ (現在値 − 取得単価)
損益率は1株あたりの差から出ているので、損益額のほうを1株ぶんの差で割ると株数が出る。全部やって足したら口座の合計とぴったり一致したので、合っていました。
15行ぶん電卓を叩いて、やっと自分が何を持っているかが分かった。持ち主なのに。
この記事の数字は、証券アプリの画面を自分で数えて出したものです。誰かの解説を読んで書いたわけではないので、逆に言うと私の計算が間違っていたらそのまま間違っています。手元の合計と一致したことだけは確かめました。
面積で並べたら一発だった
数字の表だと、まだピンとこなかった。
四角の大きさを金額にして並べてみました。株のヒートマップと同じ形です。
一つの四角が画面の3分の2を占めていた。残り14個が隅にぎゅっと寄っている。
これは効いた。表で67%と読んだときは「多いな」で済んでいたのに、絵にした瞬間にぞっとしました。同じ数字なのに。
もう一つやってみたことがある。14個をテーマごとにまとめてみた。宇宙・防衛にあたるものが4つあって、合計すると株式の72%になっていた。銘柄名は全部違うので、私はこれを分散だと思っていたやつです。
名前が違うだけで、同じ話に乗っていた。下がるときは一緒に下がると思う。
見るべきだったのは勝敗ではなかった
勝敗の数は、見て気持ちがいいので見てしまう。13勝2敗は良い数字に見えます。
でもこの数字は、判断に一度も使えなかった。使えたのは構成比のほうだけ。
証券アプリは構成比を出してくれないので、自分で出すしかない。逆に言えば、出しさえすれば1分で分かる話でした。
私は数ヶ月それをやっていなかった。やらなかった理由もはっきりしていて、勝敗を数えているほうが楽しかったからです。
勝敗はアプリが並べてくれるから数えるだけでいいのに対して、構成比のほうは株数を逆算して、掛け算して、合計で割って、やっと出る。同じ画面を見ているのに、片方は受け身で読めて、もう片方は手を動かさないと出てこない。楽なほうだけ見ていた。