
AIに聞く全部の行動をコンテンツ化する方法
目次
検索して、読んで、なるほどと思って、閉じる。それを何年も繰り返していた。
AIに聞けるようになってからも同じだった。「これ何?」と聞けば答えが返る。「こういうものを作りたい」と言えば作り方が返る。理解して、閉じる。 手元には何も残らない。
あるとき気になった。その答え、検索しても出てこなかったから聞いたわけだ。
出てこないということは、同じところで止まっている人がいる。自分が3ヶ月前に検索して見つからなかった答えを、いま持っている。なのに自分の画面にしか無い。
検索する側にずっといたが、検索される側に回れる材料は、実はもう持っていた。
聞いて終わりにせず、そのまま記事にする流れを作った。以下がその中身になる。
聞いたものが、そのまま記事になる流れ
① 私 疑問・悩み・作り方を聞く
② AI 答える
③ AI 素材だけ確保する
④ 私 あとで「これ記事にする」と言う(言わなければ、そのまま)
⑤ AI 素材が揃っているので、そこから書いて公開する
③が肝だ。 ここが無いと今までと同じで、②で終わる。
私がやるのは④と、③で「撮って」と言われた時に撮ることだけになった。
最初は「記事案を提案する」にしていた
③は最初こうしていた。AIが答えたあと、そのまま「こういうタイトルで書けます」と案を出す。
やめた。つまらなかったからだ。
AIが出す案は、それらしい形をしているが読みたくならない。しかも疑問を投げるたびに出てくるので、うるさい。
やめて気づいたのは、困っていたのは案が無いことではなかった、ということだ。
案が無くて困る ✕ 案は後からいくらでも出る
素材が無くて困る ◯ 画面は消える。二度と撮れない
書くかどうかは、後で決めればいい。決めた時に素材が揃っていないことだけが問題だった。
言い換えると、コンテンツにする機会を逃したくない、それだけだ。作るのも書くのも後からできるが、その場にしか無いものは、その場でしか取れない。
だから③を入れ替えた。AIは案を出さず、消えるものだけ押さえる。
1 疑問と答えを1行残す
2 その時しか取れないものがあれば、その場で「今撮ってください」と言う
3 使ったコマンド・出典・判断の理由を残す
2が本体だ。 1と3は後から復元できるが、エラー画面や申請画面や通知は消える。
記事にするかは自分が決める。AIは聞いてこない。
記事にすると決めてから、タイトルを決める
④で「これ記事にする」と言うまで、AIはタイトルを出してこない。言った時点で初めて叩き台が出る。
出てくるのは「(仮)」付きの候補が2〜4個で、決めるのは自分だ。中身は事実の積み上げなので任せられるが、どこを主役にするかは書く人が決めたほうがいい。実際、AIが推した案を何度か却下している。「作ってみた」系にしたがるからだ。
そしてタイトルを決めた時点を公開の承認にしてある。最後に「公開していいですか」と改めて聞かせない。確認を1回減らすだけで、出すまでの摩擦がだいぶ減る。
完成記事から逆引きして、撮るものを決める
作ってから「何を書こう」と考えると、一番おいしい場面がもう無い。エラー画面は消えるし、生成の瞬間は戻らない。
だから順番を逆にした。先に完成記事を想像して、そこから逆算して撮るものを決める。
AIはこういう形で返してくる。
完成したらこういう記事になります:
1. なぜ作ったか
2. 仕組みの構成
3. 初回で失敗した所 ← 主役
4. 直した内容
5. 結果
🔴🔴 一度きり(逃すと二度と撮れない)
初回実行が失敗した画面
初めて成功した時の通知
🔴 再現できる(あとでもいい)
設定画面 / 出力フォルダ
🟢 私が出せる(撮らなくていい)
コマンドの出力 / ファイルの中身 / 差分
🟢と🔴を分けるのが重要で、AIは私のブラウザを見られない。ここを混ぜると「あとで撮れると思っていた」が起きる。
そして🔴の中でも**🔴🔴だけ着手前に読み上げさせる**。設定画面はいつでも開けるが、審査の通知や初回のエラーは一度きりだ。
タイトルを先に決めた場合
タイトルから始まることもある。その時は素材の一覧が返ってくる。
タイトル:「◯◯」
■ 手元にあるもの
✅ <素材> <どこにあるか>
■ 撮る・取る必要があるもの
📷 <素材> <いつ撮れるか>
■ 書けないもの
❌ <素材> <理由。まだ体験していない/確認していない>
3つ目が効く。
AIに書かせると、体験していないことまで埋めてくる。「審査に通りました」「反応がありました」と、あってもおかしくない話を足す。読む側には見分けがつかない。
先に「書けない」と宣言させると、そこは空けたまま出せる。 埋めようとするから嘘になる。
AIの指摘が間違っていた例
この記事のタイトルでも一度やり取りがあった。そして今回は、AIの指摘のほうが間違っていた。
タイトルにこれを考えた。
AIに聞く全部の行動をコンテンツ化する方法
素材リストを出させたら、「書けないもの」にこう並んだ。
❌ 「全部」がコンテンツになること 実際は9種類中5つ
もっともらしい。 実際その少し前に、自分が投げた内容を9種類に分けて「記事になるのは5つ」と整理していた。タイトルの「全部」と食い違う。
でも違った。「記事1本になる」と「素材になる」を混ぜていた。
記事1本の主役になる 5種類
他の記事の1節になる 残り
素材になる 全部 ← 毎回③で確保しているから
証拠がこの節そのものだ。「タイトルを言う」は記事にならないほうに分類していたのに、いまその行動が1節になっている。
タイトルはそのままにした。
AIは「言ったことの矛盾」は拾えるが、「分類が粗い」ことには気づけない。 指摘は毎回もらうが、採否は自分で決める。この場面がちょうどそれだった。
何を記録しているのか
流れの中で、AIが勝手に4つ残している。私は書かない。
| 記録 | いつ | 中身 |
|---|---|---|
| 疑問・悩み | 答えが出た直後 | 1行+答え1行。答えが出なければ「未解決」と書いて残す。 悩みは質問の形にならないので、「うまくいかない」「続かない」も拾う |
| やりたいこと | 「〜したい」と言った時 | 1行 |
| 驚いたこと | AIが「実は〜でした」と言った時 | 予想と現実の差を1行 |
| なぜ作るのか | 「作りたい」と言った時 | そのプロジェクトの入口ファイルに1行 |
全部1行だ。表を埋める作業にしない。
数えるものは1つも入れていない。作業時間はコミットの時刻から復元できるし、採用率は元データの行数から出る。記録しようとしなくても残るものだけを使う。
修正履歴も入れていない。gitが全部持っているからだ。
何を変えたか 差分に残る
いつ変えたか コミットの時刻に残る
なぜ変えたか ← ここだけ自動では残らない
3つ目のために、コミットのメッセージに理由を書くようにした。「〇〇を削除」ではなく「〇〇を削除。誰でも書ける題材で記事にならないため」と書く。
記事にする時は履歴を読み返すだけでいい。特に「消した理由」が残っていると強い。 足したものより、消したもののほうが情報量がある。
「未解決」を残すのも効いている。答えが出なかった場所が、次に調べる場所になる。
作るものはテキストファイル1つ
新しいツールもアプリも要らない。リポジトリの一番上に CLAUDE.md を1つ置くだけだ。
ただし前提が1つある。リポジトリが要る。 GitHubの無料アカウントで足りる。
メモアプリでは成立しない。この流れは、作業時間をコミットの時刻から復元したり、修正履歴を差分から読み返したりする前提で組んである。記録しなくても勝手に残る場所が要る、ということだ。
ただしコマンドを打つ必要はない。 私が今日この記事を含めて30回以上コミットしているが、打ったのは全部AIで、私がやったのは画像を2枚アップロードしたのと、公開されたページを見ただけだ。
私が使っているのは Claude Code というコマンドラインのAIで、このファイルは毎回の会話で自動的に読み込まれる。「記録して」と毎回頼む必要がない。
ただし1つ失敗した。書き方だ。
✕ 「何かを作り始める時、なぜ作るのかを1行残す」
◯ 「本人が『作って』『作りたい』『始めたい』と言った時」
上は動かない。 「作り始める時」がいつなのかを、AIが判断できない。実際、3ヶ月前に書いた別の手順が「毎回この順番で」としか書いておらず、一度も動いていなかった。
手順ではなく、発火条件を書く。 時間でも状況でもなく、会話に出る単語で発火させる。
実際に書いてある全文
抜粋だと分かりにくいので、CLAUDE.md に入っている中心部分をそのまま貼る。これが全部で、他には何も無い。
2026年8月7日時点のものだ。このルールは使いながら変えているので、いま手元にあるものとは違っているかもしれない。実際この記事を書いている最中にも1回変えた(③を「記事案を提案する」から「素材を確保する」に)。
(本業のプロジェクト名だけ伏せた。それ以外は手を入れていない)
## 作ったら記事にする
### 全体像(迷ったらここ)
**入口は4つ。本人が言った瞬間に、どれかが動く。全部「着手より前」に動く。**
| 本人が言うこと | 私が動くこと |
|---|---|
| 疑問・悩み(「これ何?」「うまくいかない」) | 答える → 疑問メモに1行 → 素材を確保(記事案は出さない) |
| 「〜したい」 | 完成記事から逆引き → 一度きりの撮影を先に読み上げ |
| 「〇〇ってタイトルで」 | 素材リスト(ある/撮る/書けない) |
| 「作って」「始めたい」 | なぜ作るのか1行 + 撮るリスト |
**作業中と、そのあと。**
①-2 私が「実は〜でした」と言ったら → その場で「驚いたこと」に1行
② 止まった/簡単すぎた/判断が要る画面 → 私が即「今スクショ」と言う
③ 完成した直後 → その場で draft: true の記事を起こす(ログファイルは作らない)
**公開まで。**
① 疑問・悩み → ② 私が答える → ③ 私が素材を確保(記事案は出さない)
→ ④ 本人が「これ記事にする」と言う(言わなければ、そのまま)
→ ⑤ タイトルの叩き台を出す → 本人が決める → 公開
**分担。**
私 記録・素材リスト・下書き・調べ物・コマンド出力・公開
本人 答える/タイトルを決める/画面を撮る/直す
**私は本人の画面を見られない。** だから(本人しか撮れない)を先に名指しする。
---
**着手する前に、記事の中身を決める。**
作ってから「何を書こう」と考えない。**何を書くかが決まっていないものは、まだ着手しない。**
✕ 作る → 終わる → 何を書こうか考える → 素材が無い
◯ 何を書くか決める → 作る(撮る場面が分かっている)→ そのまま書ける
**例外: 本業と、公開できないものは対象外。**
商品登録は取引先や品番が書けないので記事にならない。ここで止めない。
そしてこれが「驚いたこと」を拾う部分。
### 作業中 — 「驚いたこと」を拾う(私がやる)
**驚き=予想と現実の差。ここが記事になる場所を指している。**
**発火条件(どちらか)**:
本人が 「え」「そうなの」「まじで」「知らなかった」と反応した
私が 「実は〜でした」「〜ではありませんでした」と報告した ← 私発のほうが多い
私が訂正・発見を報告した時点で、**自分で1行足す**。本人の反応を待たない。
**数字は数えない。後から取れる。**
作業時間 git のコミット時刻から復元できる
採用率 元データの行数から
反応 アクセス解析 / 売上ページ
表もスクリプトも無い。 全部この調子の箇条書きで、合わせても2画面ぶんくらいしかない。