ECON OS カードスコアの付け方ニュース図解

ECON BASICS

世界一やさしい 経済のきほん(例え話でわかる)
目次 / CONTENTS

金利ってなに?

金利は「お金のレンタル料」。

お金を借りたら、お礼としてちょっと多めに返します。この“上乗せ分”が金利です。反対に、お金を預ける・貸す側になると、この上乗せをもらえます

友達に1,000円を貸して「ありがとう、1,100円で返すね」と言われたら、その差の100円が金利。銀行に100万円を金利2%で1年預けたら、1年後に2万円増えるイメージ。

金利はなぜ上がったり下がったりする?

金利は経済の「アクセルとブレーキ」。

世の中が元気になりすぎてモノの値段が上がりすぎたら、金利を上げてブレーキ。みんなお金を借りにくくなり、使う量が減って落ち着きます。逆に元気がないときは金利を下げてアクセル。お金を借りやすくして、みんなが使うようにします。

この金利のアクセル・ブレーキを踏んでいるのが日本銀行(日銀)です。ニュースで聞く「利上げ・利下げ」はこれのこと。

お祭りが混みすぎたら入場料を上げて人を減らす(利上げ)、ガラガラなら入場無料にして人を呼ぶ(利下げ)。それと同じ発想です。

インフレ・デフレ

インフレ=モノが高くなる。デフレ=モノが安くなる。

だから「毎年ちょっとずつ上がる(年2%くらい)」のが健康な経済とされています。

インフレだと現金は放っておくと価値が目減り。だから株や投資でお金を働かせる意味が出てきます。

複利 ― お金の雪だるま

利息が利息を生んで、転がすほど大きくなる。

ついた利息が元のお金にくっついて、次はその増えたお金にまた利息がつく。小さな雪玉を転がすとどんどん大きくなるのと同じです。だから時間をかけるほど効きます。

かんたん計算「72の法則」:72 ÷ 金利(%) で、お金が2倍になる年数がわかる。
金利6%なら → 72 ÷ 6 = 約12年で2倍

投資のいちばんの武器が複利。だから「早く始めて、途中で引き出さない」が強い。

金利と株の関係

金利が上がると、株は下がりやすい。

金利が高いと「銀行に預けとくだけで増えるなら、値下がりするかもしれない株を無理に買わなくていいや」と考える人が増えます。だから株からお金が抜けて、株価は下がりやすい。

逆に金利が低いと「預けても増えない。だったら株で増やそう」となって、株にお金が集まりやすい。

前に作ったスコアの「割安性(PER・PBR)」が効くのはこれが理由。金利が高い時期は“お買い得な株”が見直されやすいんです。

円安・円高

お金は「金利が高い国」に集まる。だから円安・円高が起きる。

たとえばアメリカの金利が日本よりずっと高いと、みんな円を売ってドルに換えたくなります。円が売られて余ると、円の価値が下がる=円安。逆なら円高

アメリカの金利が高い 円を売ってドルを買う 円安

円安になると、輸入品(ガソリン・小麦・海外旅行)が高くなる。反対に、海外に売る会社(車・半導体など)はもうかりやすくなります。

経済の循環:作る → 分ける → 使う

経済は「作る→分ける→使う」がグルグル回っているだけ。

会社がモノを作り(生産)、働いた人に給料を分け(分配)、もらった人が買い物で使う(消費)。使われたお金が次の「作る」を生む…このくり返しが経済です。

グルグル 回ってる ① 作る 会社がモノを生産 ② 分ける 給料として分配 ③ 使う 家計が買って消費
パン屋さんがパンを作る → 店員さんに給料を分ける → 店員さんがそのお金でランチを使う → そのお店がまた仕入れて作る…。町全体でこれが回っているのが経済です。

需要と供給 ― 値段の決まり方

「欲しい人の数」と「モノの数」で値段は決まる。

下のグラフの、2本の線が交わるところが、実際に売り買いされる値段(均衡価格)です。

値段 数量 欲しい人 売る量 ここで決まる 実際の値段
行列のできる人気ラーメン屋さんは、強気の値段でも売れる(欲しい人が多い)。閉店セールのお店は安くしないと売れない(モノが余ってる)。それだけの話です。

じつは金利も「お金の値段」。お金を借りたい人が多ければ金利は上がり、お金が余れば金利は下がる。株価も同じで、買いたい人が多ければ上がります。ぜんぶこの仕組みの応用です。

ぜんぶ つながってる ― 株価を動かすもの

株価は1つの理由じゃなく、いろんな力の“綱引き”で決まる。

これまで出てきた「金利・景気・為替・会社の成績・需要と供給」は、じつは全部株価につながっています。矢印の色は、株を押し上げる力(緑)押し下げる力(赤)

株価 みんなの綱引き 金利 上がると 株↓ 景気 良いと 株↑ 会社の成績 良いと 株↑ 円安 輸出企業に追い風 買いたい人 多いと 株↑
たとえば「景気が良い → 会社がもうかる(成績↑)→ 株を買いたい人が増える(↑)」と、いくつもの力が同時に株価を押し上げます。逆に「金利が上がる」と押し下げの力(赤)が働く。この綱引きの結果が、今日の株価です。

※これは“よくある傾向”です。実際は複数の力が同時に働くので、いつもこの通りに動くとは限りません。

決算の数字は どうつながる?

むずかしそうな数字も、じつは「売上」から“わり算”で枝分かれしてるだけ。

会社が売った売上から経費を引くと利益(もうけ)。あとはこの利益を、いろんなもので割っていくと ROE や EPS・PER が出てきます。流れで見ると一気にラクになります。

経費を引く 株数で割る 自己資本で割る 株価と比べる 売上高 会社が売った金額の合計 利益(もうけ) 売上から経費を引いた残り EPS 1株ぶんのもうけ ROE 効率よく稼ぐ力 PER 割安か割高かの目安

そして、これらの数字がスコアカードの能力値に化けます。どの数字がどの能力になるかがこれ↓

決算の数字ひとことでスコアの能力
売上・利益もうけの大きさ収益性
ROE稼ぐ“効率”のよさ収益性
PER・PBR株価が割安か割高か割安性
自己資本比率会社の体力(つぶれにくさ)財務
配当利回り株主にどれだけ配るか還元
つまりスコアカードは、この決算の数字たちを「強さ」に変換して並べたものです。数字が読めなくても、カードを見れば「この会社は稼ぐ力が強いんだな」が分かる、という仕組み。

ニュースと株のかかわり(早見図)

ニュースは「どの力が動くか」を教えてくれる合図。

⑨の図で出てきた「金利・景気・為替・会社の成績」。ニュースは、そのどれが動きそうかのヒントです。よくある見出しを「株が上がりやすい/下がりやすい」で並べました。

📰「日銀が利上げ」
借入コスト増+預金が有利に → 株から資金が抜けやすい
株 ↓
📰「景気回復・GDPプラス」
会社がもうかりやすい → 買いが増える
株 ↑
📰「円安が進む」
海外に売る会社(車・半導体など)の利益が増える
輸出株 ↑
📰「○○社 過去最高益」
その会社の成績◎ → 決算スコアも上がる
その株 ↑
📰「物価が急上昇(インフレ)」
利上げされるかも、という警戒が広がる
株 ↓
📰「戦争・大きな不安」
みんな安全志向に → リスクのある株が売られる
株 ↓
「日銀が利上げ」というニュースを見たら、頭の中で ⑨の図の金利の赤い矢印が光るイメージ。ニュース → どの力 → 株、の順でつなげれば読めるようになります。

※これも“よくある傾向”。すでに株価に織り込み済みだと逆に動くこともあるので、見出しに一喜一憂しすぎないのがコツ。

やさしい用語集

言葉ざっくり意味
金利お金のレンタル料。%で表す。
日銀(日本銀行)日本のお金の量を調整する“銀行の親玉”。
利上げ / 利下げ金利を上げる / 下げること。景気のブレーキ / アクセル。
インフレ / デフレモノが高くなる / 安くなること。
円安 / 円高円の価値が下がる / 上がること。
複利利息が利息を生む“お金の雪だるま”。
GDP国全体が1年で稼いだ合計。国の“年収”みたいなもの。
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